冬の畑で始める初心者向け野菜作り:失敗が少ない理由とおすすめ野菜4選

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冬の畑は、野菜作りの初心者に最適な環境が整っています。

今回は、これから畑を借りて野菜を育ててみようと考えている方々に向けて、冬に野菜を育てるメリットと、初心者でも簡単に育てられる野菜を4つご紹介します。

ライターのプロフィール

<プロフィール>

・約10㎡の畑(シェア畑)を借り初めての野菜作りをスタート

・現在は大きな畑(30坪=約100㎡)を借りて様々な野菜を栽培中

目次

冬の畑が初心者にとって野菜作りに最適な理由

畑に草が生えにくく、農作業が簡単なため

冬の畑が初心者におすすめな理由の一つは、冬の草はあまり増えず、草丈も低いため、手間のかかる草取り作業が少なくて済む点です。

秋口に気温が低くなると、植物の活動は次第に低下し始めます。そして、夏の間に畑に生えていた多くの草も枯れ、冬の草が生え始めます。

対照的に、夏の時期は、畑の草を刈っても抜いても、翌日には新しい芽が生えてくるため、草取りの作業だけで一日が終わることも珍しくありません。また、猛暑の中での作業は体に負担をかけます。

このような理由から、冬の畑は初心者が少ない作業から始めることができる絶好の時期と言えます。

野菜を食害する害虫が少ない時期のため

冬になると、畑の野菜を食害する虫や、土の中に生息するモグラやネズミなどの小動物が姿を見せなくなります。

そのため、冬は防虫対策をする手間がかからないので、野菜作りの初心者にとっては気軽にスタート出来る時期になります。

水やりの世話がほとんど要らない時期のため

photo by Katharina Bill

夏野菜の代表であるナスやキュウリ、里芋、生姜などは、水分を好む野菜です。

雨が降ると、畑にとっては人の手で行う水やりと比べて何倍も潅水かんすい(水やり)の効果があると言われています。

しかし、日照りが続くような場合は、人が水やりをする必要があります。

水道設備がある畑、ない畑に限らず、夏の水やり作業は私たち人間にとって、大変な労力です。

その点、冬野菜はほとんど地下の水分で成長する能力をもっていますので、水やりがほとんど必要ありません。

初心者にとっては、冬の畑の作業はおすすめです。

冬の畑で初心者におすすめの野菜

1.エンドウ豆

エンドウ豆は、発芽率が高く、水やりも不要なので、初心者におすすめの野菜です。

エンドウ豆は蔓が伸びるので、支柱を立ててネットを張って育てます。

支柱を立て、ネットを張る作業は、初めて野菜を育てる人にとっては最初のハードルと言うべきものかもしれません。

しかしながら、これらの作業は夏野菜のトマトやウリ科の野菜(キュウリ、ゴーヤ、メロン、スイカ、ヘチマなど)の栽培にも応用が効きますので、労力の少ない冬の時期にこれらの作業に慣れることが出来ます。

なおエンドウ豆には、サヤごと食べるタイプや、豆を取り出してサラダや豆ごはんに使うタイプなどがありますが、いずれの品種も甘く美味しいものが多いです。

1粒の種で多くの実を付けるエンドウ豆は、ほぼ失敗なく育てることが出来ますので、野菜作りの楽しさを味わえるおすすめの野菜です。

種まきの時期10月~11月(関東)
収獲の時期翌年4月~6月
種のまき方ポットまき、直まき
メリット多収が期待できる。水やり不要。害虫対策殆どなし。
初心者の関門支柱立て、ネット張り

2.ソラマメ

ソラマメも、エンドウ豆と同じく初心者におすすめの育てやすい野菜です。

水やりも要らず、来年の春まで大きく育つのを待つだけですので、手軽に始めることが出来ます。

翌年の春になると、ソラマメの葉の先端にアブラムシが付くことがありますが、その部分をカットするだけで害虫対策ができます。

ソラマメにはさまざまな品種がありますので、種を選ぶことも楽しみの一つになるでしょう。

ソラマメは塩で茹でたり、サヤごと焼いたり、生でサラダにしたりと、さまざまな食べ方ができますので、家庭菜園の醍醐味を味わえるでしょう。

種まきの時期10月~11月(関東)
収獲の時期翌年5月~6月
種のまき方ポットまき、直まき
メリット多収が期待できる。水やり不要。
初心者の関門アブラムシ対策(葉の先をハサミでカットする)

3.カブ・ダイコン

カブやダイコンも、初心者におすすめの野菜です。

これらの野菜は、冬が始まる前の少し暑さが残る時期に種をまきます。

この時期は、バッタやアオムシなどの虫に葉を食べられることもありますので、不織布や防虫ネットで害虫対策するのがおすすめですが、気温が下がるにつれて次第に虫も減少していきます。

カブやダイコンは、1か所に5~6粒程度の種をまいて、間引きをしながら かたちの良いものを最後に1つ残して収穫します。

野菜作りにおいて、間引き作業もハードルの1つになりますが、カブやダイコンは発芽率が高く、特にダイコンは芽が大きいので、間引きが手軽に行えます。

種まきの時期9月~10月(関東)
収獲の時期年内~翌春
種のまき方1か所に5~6粒直まき。
メリット栽培期間が短め。年内から収穫可能。
初心者の関門間引き作業。アオムシ、バッタ対策(防虫ネット、不織布をかける)

4.葉物野菜

初心者におすすめしたい葉物野菜には、ルッコラ、小松菜、春菊、レタスなどがあります。

これらの野菜は冬だけでなく、春の種まきも可能なので、種を無駄なく使い切ることが出来ます。

葉物野菜の育て方は、カブやダイコンと同じように、1か所に種を5~6粒まいて、間引きをしながら かたちの良いものを最後に1つ残して収穫する方法が一般的です。

ちなみに、私が初心者におすすめしたい葉物野菜の栽培方法に、「混播こんぱ」というものがあります。

これは、あなたが持っている種をミックスし、畑にバラまいてしまう方法です。

発芽したものを間引いて間引菜まびきなとして食べ始め、野菜が大きくなってきたら外葉をかき取って収穫したり、株ごと抜いても構いません。

ちなみに、収穫しきれなかったルッコラや小松菜などのアブラナ科野菜は、そのまま育ててゆくと花芽が出てきますので、菜の花としてお浸しやパスタなど、春の味覚を贅沢に味わうことができます。

葉物野菜の栽培は、家庭菜園ならではの楽しさを味わえるでしょう。

種まきの時期9月下旬~11月(関東)
収獲の時期11月~翌春
種のまき方葉物野菜 1か所に5~6粒まいて間引く。もしくは、すべての種をまぜて畑にバラまきする。
メリット年内に収穫することが出来る。多品目の葉物野菜を楽しめる。ルッコラ・小松菜は菜の花として収獲することが出来る。
初心者の関門発芽直後の防虫対策。間引き作業。

まとめ

今回は、野菜作りの初心者が、冬に栽培するメリットと、手軽に育てられる野菜を4つご紹介しました。

ご紹介してきましたように、冬の畑は、虫が少なく作業量が少ないため、初心者にとって理想的な環境と言えます。

確かに寒い中での作業は大変ですが、思い切って冬の間に野菜作りをスタートしてみてはいかがでしょうか。

初心者でも安心して取り組める市民農園やサポート付きの畑に関する情報は、別記事で詳しく紹介しています。東京都内で貸し畑をお探しの際には、その情報をぜひご利用ください。

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